どうしても魚介類を生で食べたい場合、こんなコトを頭に入れておいてね。
「アニサキス!」
どこか、外国のあいさつみたいですね(笑)
釣り人で自分で釣った魚を食べる人にはお馴染みの単語です。
アニーとか、アニちゃんとか、アニキとか呼ばれています(笑)
実はこのアニサキス、最近では釣りをしない一般の方にも猛威を振るっているようです。
生やお刺身で魚介類を食べる場合は充分注意する必要がありますね。
■アニサキスとは
厚生労働省のHPによると
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.html
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫はサバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類に寄生します。
魚介類の内臓に寄生しているアニサキス幼虫は魚介類が死亡すると、内臓から筋肉に移動することが知られています。
つまり、魚の内蔵に寄生する寄生虫。この白くて細長いヤツがアニサキスの幼虫です。
ちなみに成虫はクジラとかイルカに寄生してるんだって。
■アニサキス症の症状
アニサキスを食べてしまって、人体に入ると長さ2〜3cmのアニサキスの幼虫が胃壁や腸壁にもぐり込んで、アレルギー症状を起こして食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
このもぐりこんだ位置で、「胃アニサキス症」と「腸アニサキス症」に分かれます。
アニキサス症の症状は
・激しい腹痛、吐き気、嘔吐
・人によっては発疹やかゆみ
胃に入った場合は魚介類を生で食べた3〜4時間後に発症、
腸に入った場合は数日後に発症します。
たいていの人は胃アニキサス症だと思われます。
先日、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんがアニサキス症になった話をしていました。病院に行くと、胃の中になんとアニサキスが8匹いたそうな。
胃の中はアニサキスに傷つけられて血だらけ。さらに内視鏡で約10時間をかけて合計8匹のアニサキスを除去したという。
1匹でさえのたうち回る痛みなのに、8匹の苦しみは想像に絶しますね。
■アニサキス症だと思ったら
アニキサスを駆逐する薬はありません。
一部「ラッパのマークの正露丸」でアニサキスの運動が抑制されたり、発症を抑えることが期待できるとされています。これは覚えておいて損はないかもしれません。
発症したら、のたうち回るほどの痛みが襲いますので、必ず病院へ行きましょう。
痛みに耐えられる方は1日~4日ほどでアニサキスは死ぬようですけどね。
僕は最初やせ我慢しちゃいそうですけど、まず我慢できないでしょう(汗)
また、放置してしまうと重症になる可能性もあります。
胃アニキサス症の治療では内視鏡でアニキサスをつまみ出します。つまみ出した瞬間、さっぱり痛みが消えます。
ですので、アニキサス症の症状が疑わしい場合、消化器内科専門の病院か消化器内科の医師のいるような総合病院を受診してください。
■アニサキス症の予防
アニキサス症の予防はシンプルです。特にサバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどを食べるときは注意した方がいいですね。
予防1 生で食べないこと
60度以上で数分間加熱するか
マイナス20度以下で24時間以上冷凍
「えー!お刺し身食べたいじゃん!」と思ってるアナタ。
こんな予防もありますよ。
予防2 釣った魚の内蔵はすぐに取り出す
アニサキスは魚が死ぬと内蔵から身に移動してきます。移動する前に内蔵は取り出しちゃいましょう。
予防3 目視
2~3㎝の体調なので、良く見ればわかりますが、身の中に潜り込んでいる可能性も・・・。
こんなまな板を使うとよく見えるみたいですよ。
予防4 最終的には良く噛んで食べる
実はアニサキスはとっても弱くて、体の一部がキズ付くと死んでしまいます。
だからよく噛むことが大事。
刺し身の場合は飾り包丁を入れたりすると効果的。
ちなみに塩とかお酢では死にませんので、シメ鯖にしても充分危険ですね。
予防5 更に怖ければ正露丸!
先ほど話しましたが、注目の正露丸を飲んでみる。
医者も薦めるようですので、アニサキス症にかかるよりは正露丸を飲んで事前に予防するのもアリかと。これは試してみたい!
※正露丸を飲めば絶対に大丈夫ということではないです。
アニーとは切っても切れない縁。うまく共存していきたいですね。