シマノのクーラーボックスの保冷力・価格帯を徹底分析。シマノは比較が難しい!
事前知識編
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DAIWA徹底比較編
http://griffonfc.com/coolerbox-daiwa
ということで、今回は日本を代表する釣具メーカーであるシマノのクーラーボックスの商品について比較していきます。
■シマノの釣り用クーラーボックスのラインナップ
大きく分けてこのようなシリーズになっています。
シマノのホームページが非常にわかりにくいです(汗)
・フィクセル
・スペーザ
・インフィクス
・フリーガ
■型番の見方(シマノ)
シマノの型番はこんな表示になっています。
例)フィクセル・プレミアム 220
数字の部分が容量(この場合は22リットル)
プレミアムの部分が断熱素材を表し、下記の表のような仕様です。
品番 | 断熱仕様 | クーラー使用用途 |
ライト | 発泡ポリスチレン | 発泡ポリスチレンを採用し軽量化、実用性を考慮した保冷力を キープしながら取り回しのよい軽さも両立しました。 |
ベイシス | 発泡ウレタン |
充実した保冷力をほこる断熱構造を採用したグレードです。 幅広い状況対応力が自慢です。 |
ベイシス | 1面真空パネル +発泡ウレタン |
スペーザホエール・ベイシス(45L、60L)、スペーザ・ベイシス (25L、35L)のみベイシスでも1面真空パネル搭載 |
リミテッド | 3面真空パネル +発泡ウレタン |
真空パネルを底面と側面の効果的な3面に採用。しかも隙間のない 一体型なので高い保冷力をほこります。 |
プレミアム | 6面真空パネル +発泡ウレタン |
上面、側面、底面の6面全面に真空パネルを採用。 シマノ最高峰の保冷力をほこるグレードです。 |
下へ行くほどハイスペックとなり保冷力も価格も上がっていきます。
ベイシスのみ一部の商品で1面真空パネルを使用しています。
これまた分かりにくい(汗)
■断熱素材を選ぼう
ダイワのクーラーボックスでの保冷力は『KEEP』という指標を使っていました。
これは、40℃の環境で氷が溶けきるまでの時間を表したもの。(氷量はクーラーの容量に対して25%)
シマノのクーラーボックスでは『I-CE値』というシマノ独自の指標を使用しています。
I-CE値では31℃の環境で氷が溶けきるまでの時間を表したもの。(氷量はクーラーの容量に対して20%)
『I-CE 60h』だと氷が溶けきるまで60時間かかるということになります。
ダイワとシマノでまた微妙に違う指標なので、わかりにくいこと。。。
例としてフィクセルシリーズの 220だとこんな感じ。
フィクセル・ライト 220 | (発泡ポリスチレン素材) | I-CE 35h |
フィクセル・ベイシス 220 | (発泡ウレタン素材) | I-CE 45h |
フィクセル・リミテッド 220 | (3面真空パネル素材) | I-CE 55h |
フィクセル・プレミアム 220 | (6面真空パネル素材) | I-CE 65h |
ダイワと同じく素材が変わるとI-CE値が10時間プラスされていく。
ダイワの発泡ウレタン素材であるプロバイザーHD GU 2100XがKEEP 60だったのに対し、フィクセルベイシス220がI-CE 45h。
基準が違うので比較してはいけないけど、どうなんだろ。
■いざ、シマノのクーラーボックス比較(価格・保冷力)
まずは価格と保冷力を比較してみよう。
今回は20リットルクラスのベイシス(発泡ウレタン素材)で見てみることにしました。
価格はAmazon調べです。(2017.8.26)
フィクセル・ベイシス 220 (発泡ウレタン) |
16,031円 (定価21,400円) |
I-CE 45h |
フィクセル・ライト 220 (発泡ポリスチレン) |
12,961円 (定価17,300円) |
I-CE 35h |
スペーザ・ベイシス 250 (1面真空パネル) |
16,867円 (定価22,500円) |
I-CE 45h |
スペーザ・ライト 250 (発泡ポリスチレン) |
13,264円 (定価18,000円 |
I-CE 40h |
インフィクス・ベイシス 270 (1面真空パネル) |
14,040円 (定価17,450円) |
I-CE 48h |
フリーガ・ベイシス 200 (1面真空パネル) |
12,594円 (定価14,700円) |
I-CE 35h |
調べてみて、ここでわかったのですが、
発泡ウレタンを使用しているのはフィクセル・ベイシスのみ。
こりゃシマノはダイワよりも簡単に比較できなさそうです・・・。
■いざ、シマノのクーラーボックス比較(サイズ)
今度はサイズラインナップの比較。
自分が狙うターゲットに合わせたサイズを選びたいところです。
目安としてはシロギスやアジなどの小物釣りが中心であれば10リットルぐらい。
クロダイやシーバスなどの40㎝クラスのターゲットであれば20リットルぐらい。
大型の青物などを狙う場合は30リットル以上。
でも、色々な魚種を狙って、クーラーボックスを使い回したいのであれば20リットルクラスをオススメします。大型のブリとか青物以外なら対応できると思いますし、保冷効率も良いかと。
◆サイズラインナップ
フィクセル | 9L、12L、17L、22L、30L |
スペーザ | 25L、35L、45L、60L |
インフィクス | 27L |
フリーガ | 20L、26L |
このシリーズで見ると同じ容量がないです。比較が難しい。
■いざ、シマノのクーラーボックス比較(オプション装備)
先ほど価格を比較した、20リットルクラスで比較します。
品名 | フタ 両開き |
座っても 大丈夫 |
ベルト | 水栓 | ゴム 足 |
その他 |
フィクセル・ベイシス 220 (発泡ウレタン) |
○ | ○ | オプション | ○ | ○ | フタは取り 外し可能。 トレー付き |
フィクセル・ライト 220 (発泡ポリスチレン) |
○ | ○ | オプション | ○ | ○ | フタは取り 外し可能。 |
スペーザ・ベイシス 250 (1面真空パネル) |
○ | ○ | オプション | ○ | ○ | フタは取り 外し可能。 トレー付き |
スペーザ・ライト 250 (発泡ポリスチレン) |
○ | ○ | オプション | ○ | ○ | フタは取り 外し可能。 |
インフィクス・ベイシス 270 (1面真空パネル) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | フタは取り 外し可能。 投入口、 トレー |
フリーガ・ベイシス 200 (1面真空パネル) |
– | ○ | ○ | ○ | – | フタは取り 外し可能。 |
シマノのクーラーボックスの仕様は基本的に座っても大丈夫で、フタが取り外せます。
あと、水栓がこのシリーズだと全て装備しています。
ダイワよりもオプション装備は充実してそうです。
インフィクス・ベイシス270が全てに○。
小さい投入口やトレーもついて使い勝手にこだわった商品だと感じます。
これでICE-48h、価格も14,000円程度なのでオススメです。
ただ、比較した中では容量が27Lと一番大きいので注意が必要ですね。
ICE値の最大効率を考えると氷を20%(約5.4L)入れなければならないので、
小物釣りには向いていないです。
■最終ジャッジ
価格・保冷力・オプション装備でシマノのクーラーボックスを比較しました。
何回も言いましたが、シマノは比較が難しい。
そこであえて結論を出すとすれば、
少し大きいサイズとしてインフィクス・ベイシス270。
ICE-48h、価格14,000円程度、1面真空パネル
小さめのサイズとしてフィクセル・ベイシス 220。
ICE-45h、価格16,000円程度、発泡ウレタン
僕の感想として、
フィクセル220を購入するのであれば、
僕だったらダイワのプロバイザーHD GU 2100Xを購入するかな。
KEEP60、価格15,000円程度、発泡ウレタン
デザインが好みなのと、価格が1000円程度安いから。
DAIWA徹底比較編
http://griffonfc.com/coolerbox-daiwa